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ニャラリーガルはなちゃんのひねもすのたり日記

森法律事務所のトップに君臨するニャラリーガルハナちゃんとハナちゃんに従える下僕所長、それぞれの、ひねもすのたりのたりの日々を送ります。このブログで、社会に何かを発信しているわけではありません。

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住宅紛争審査委員をしている関係で、今年から始まった弁護士会の住宅専門相談の担当を命じられた。ただ、最近の弁護士会の法律相談は、前日に弁護士会から「相談申込者ゼロだから、明日は来なくて良いです」という電話が頻繁にあると聞いていたので、自分は、相談担当日をキャンセルし、別の弁護士に担当してもらうことにした。
とてもじゃないが、相談があるかないか、あってもせいぜい一日一件の相談のために、予定を半日開けておく時間的余裕はないからだ。
あんのじょう、相談担当をキャンセルして正解だった。交代で担当になった弁護士からは、前日、弁護士会から「相談希望者ゼロだから、来なくて良い」という例の電話があったという。

住宅相談に限らず、最近、弁護士会の法律相談は閑古鳥が鳴いている。反面、法テラスの無料相談は伸びている。この二つを合わせると、相談件数は、ほぼ横這いだそうだ。
早い話が、弁護士会の有料相談は、法テラスの無料相談に食われているのだ。

なぜだろう?なぜ法テラスに持っていかれるのだろう?

実は、弁護士会の法律相談に致命的な問題がある。それは、誰が相談担当弁護士になるのかわからないということだ。
弁護士会の法律相談は、弁護士なら、希望すれば誰でもなれる。専門相談でさえも、そうだ。つまり、あたりはずれが大きい。相談希望者は、その点を見抜いている。実際、うちの事務所に相談に来た人の中で、その前に弁護士会の相談に行ったことのある人がときおりいるが、そこでの弁護士のアドバイスを聞かされて、あきれることが時折ある。
こういう現実が、「法テラスや弁護士会の法律相談は、食えない二流弁護士が担当している。」という都市伝説を産み出し、弁護士会の相談の減少をもたらしていることも確かだ。

ただ、商売は下手でも、極めて優秀な弁護士も多数おり、そういう弁護士が弁護士会の法律相談を少なからず担当しているから、「法テラスや弁護士会の法律相談はレベルが低い」というのは完全に間違えている。ただ、弁護士会に法律相談を申し込んでも、そういう素晴らしい弁護士にあたるか、テキトーな答えしかしない弁護士にあたるかわからない。そもそも、自分の相談に対する回答が、素晴らしい回答か、テキトーな回答なのかも、わからない。
こういう不安感が、弁護士会の有料相談の減少をもたらしているのだ。

一方、法テラスの相談なら無料。無料ならば、はずれてもともと。相談できる弁護士を選べなくても、かまわない。

今は、昔のように弁護士が顧客を選ぶ時代ではない。顧客が弁護士を選ぶ時代だ。金を払っても、相談担当弁護士を選べない弁護士会の有料法律相談は、重大な岐路に立たされている。

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