ニャラリーガルはなちゃんのひねもすのたり日記

森法律事務所のトップに君臨するニャラリーガルハナちゃんとハナちゃんに従える下僕所長、それぞれの、ひねもすのたりのたりの日々を送ります。このブログで、社会に何かを発信しているわけではありません。

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2024/04/06 (Sat)

吉野ケ里遺跡

【今週のハナちゃん】

【吉野ケ里遺跡】
弥生時代を代表する遺跡、佐賀県の吉野ヶ里遺跡公園に行ってきました。10年ほど前に親友たちと来たことがありますが、10年前の記憶とは違うところも多々。こんなに広かったかかなぁ？
〔空　青と白）・　　　　　　（　川　緑と黄色）
左　飛行機から見た雲の上　吉野ケ里遺跡公園前の田園風景

（吉野ケ里遺跡）
弥生時代を代表する遺跡です。縄文時代を代表する遺跡が青森の三内丸山遺跡。縄文は、関東から東北が中心。。弥生時代は、九州北部から瀬戸内が中心。
三内丸山遺跡と比較すると、みんな平等に仲良くしていた縄文時代と、厳しい身分社会と殺し合いが横行していた弥生時代の違いがよくわかります。
三内丸山遺跡は、外部から来た人を迎える施設、階級制が希薄だったことを推測させる、ほぼ平等な住居跡があります。障がい者や老人をみんなで支えていたことを推測させる痕跡、犬も人と同じように大事にしていた痕跡があります。開放的で平等、弱者を守り、動物愛護の精神がありました。
吉野ヶ里遺跡は、庶民と王族の住む地域が厳格に分離され、厳しい階級制度が敷かれた不平等集団です。集団自体が戦闘集団で、全体が堀と柵におおわれ、物見櫓や櫓門といった外部からの侵入を監視する施設、兵士の詰小屋や環壕や土塁、柵という外部からの侵入を防ぐ設備がぎっしり。弱い人や動物を愛護する精神は皆無、柵外の人間は、全て敵！
見ていてほのぼのするのは、三内丸山遺跡です。
この違いは、コメがもたらしたもの。コメが一気に普及しなかった理由もわかるような気がします、

(吉野ケ里集落の政治体制）
この集落は、鬼道を行う巫女(写真下左）が権威の象徴として君臨し、その下に権力者として王が君臨(写真右）しました。トップは神がかった存在で権威を持ち、権力は実力者が行使するというのは、いまの日本と同じ。こういう政治体制は、日本人に会うのでしょうか。

【今週の食べ物】
吉野ヶ里遺跡公園のレストランで食べた古代米素麺セット
炭水化物オンリーだけど、おしかったです。この赤い古代米は、どこの博物館でもメニューにあるけど、味は、普通のお米と同じです。

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2024/01/13 (Sat)

人権講座・登呂遺跡

【今週のジロちゃん】

【人権講座　人権活動】
令和6年1月20日（土曜日・15時00分から16時30分開場：14時00分）足立区役所2階　庁舎ホール（足立区中央本町1-17-1）に西村宏堂様がおいでになり、「自分らしく幸せに生きるヒント」で講演していただきます。
今週は月曜日も、人権擁護委員会の役員会があり、今月末には、人権教室を開催します。
今年は、人権擁護委員の活動が多忙です。定年(75)まであと2年強、人生最後の社会奉仕です。

【登呂遺跡】
30年ほど前、親友3人と来たことのある登呂遺跡。
来たことは記憶があるけど、頭の中にある記憶の登呂遺跡とは全くことなりました。その旅行では、三保の松原とか大井川鉄道とかに乗った記憶があるけど、ボヤッとした記憶しかありません。
さて、この登呂遺跡、弥生時代後期にあたる1世紀ごろの集落ですが、竪穴式住居を見て驚いたのは、土盛りをして、その土盛りの上に住居を建てていること、住居の中も、住居内も、土盛り部分を内側から板張りしていること。
普通、竪穴住居は、保温を考えて地面より低く穴を掘るのですが、ここは、逆に地面よりも高くしているのです。
これは、このあたりの地面の地下水脈が豊富で、地面から水がにじみ出てくるためのようです。
水田稲作には適したのですが、住むには、ちょっと難があったんですね。

【熱海の紅葉】
紅葉は、全国に名所が無数にありますが、毎年来るのはこの熱海梅園の紅葉です。

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5、その他

（１）のらねこ物語 （写真集）

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2023/10/14 (Sat)

謎の荒神谷遺跡

【今週のハナちゃん】

【出雲市の夜】
ホテルから見た出雲市の夜。このとき、まだ午後8時頃でした。

【荒神谷遺跡】
日本史の教科書に必ず載っている荒神谷遺跡。
この荒神谷遺跡は、それまでの古代史の常識をくつがえすような発見がありました。
　　大量の銅剣
遺跡の南側に『三宝荒神』が祭られている事から荒神谷遺跡と命名され、翌昭和59年、谷あいの斜面を発掘調査したところ、358本の銅剣(どうけん)が出土しました。それまで全国で発掘された銅剣は全部で300本。一か所から、全国の銅剣数を上回る銅剣が発掘されました。
下の写真は、その大量の銅剣が発見された時の様子を復元してあるもの。

　
下の写真、島根県立古代出雲歴史博物館に展示してある358本の銅剣。上に陳列してあるのが、当時の様子を復元したレプリカ。赤銅色に輝いています。下は、発見された状態で緑色に錆びた銅剣。これは、本物。

　　銅矛と銅鐸が同一の場所から発見
また同時に銅鐸6個と銅矛16本も発見。それまでの歴史学の常識では、当時の日本は、銅鐸文化圏(関西）と銅矛文化圏(九州）に分かれていたため、銅鐸と銅矛が同じ場所から同時に発見されることはありえないとされていました。
下の写真左、銅鐸。右、当時の銅鐸は、このように赤銅色に輝いていました。

荒神谷遺跡は、昔、親友２人と来たところです。今は、2人の親友と旅行することはできなくなりましたが、荒神谷遺跡公園を歩いていると、三人でワイワイいいながら、遺跡を歩いた当時が思い出されました。当時は、みんな元気でした。

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（１）のらねこ物語 （写真集）

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2023/09/30 (Sat)

東博仏像巡り

【今週のハナちゃん】
朝顔の葉が枯れてきました。撮影したこのときは、まだ緑の葉がありましたが、今は、もうありません。

【東博の仏像】銀仏
仏教は、本来、明るく何でもありのヒンズー教の兄弟宗教ですが、やたらとカラフルなヒンズー教の像と異なり、いかにも日本的です。
仏像は、本来は金色に輝いているものですが、金があれが銀の仏もあるはず。実際、平安時代は、銀仏はかなり作られたとか。ただ、銀の上に金メッキするそうです。オリンピックの金メダルと同じですね。

下の仏像右は、飛鳥時代の十一面観音菩薩立像。頭上の１０面と顔の一面、あわせて１１面です。

下の写真は、人形装飾付異形注口土器。北海道北斗市茂辺地出土です。縄文時代後期で、ＢＣ２０００～１０００．今から4000年前ですが、ハイレベルですね

下の写真は、土偶系容器。頭部が開き脚の表現がない人型容器。長野県で上田市で出土したもので弥生時代ＢＣ４～３といわれています。

江戸時代の作。

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（１）のらねこ物語 （写真集）

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2023/09/23 (Sat)

平安時代の猫・江戸時代の猫

【平安時代の猫】
歴博の平安時代のコーナーに展示してある「猫」。平安当時の復元建物にさりげなく置いてあります。学芸員というと、なんとなく、俗世間から離れ、朝から晩まで研究に打ちこむ超堅物というイメージがありますが、猫ちゃんをさりげなく配置し、結構、お茶目です。特に、稲に飛びつく猫の動作、岩合さんの写真以上に迫力あります。

【江戸時代の猫】
こちらは、東博の猫。左と中央の猫は浮世絵（確か歌川国芳？）に書かれ、右は源氏物語絵巻の一コマです。左の絵の猫ちゃん部分を拡大したのが、中央の絵です。

【古代の金・銀・銅】
歴博で。「漢委奴国王印（かんのわのなのこくおういん）」は日本史の教科書に載っているので、皆さん、ご存知です。下の写真のうち、一番左が、その金印のレプリカです。
文書行政が古来から発達した中国では、その文書の真正さを保つためには印が必須でした。中国皇帝は、威信財として、属国の王や、地方の長官に、その印を授けました。印は２センチ強と小さく、こんな小さな印に、よくあれだけ精巧な字を刻んだものだと感心します。
実は、このほかにも、銀印･銅印があります。写真は、その金印・銀印・銅印を並べたもので、もちろん、レプリカです。
中国の皇帝は、玉印を使います。古来、東アジアでは、最高位の貴石は、ダイヤでもなく金でもなく、玉、つまりヒスイとかきれいな石を磨いたものです。

玉・金・銀・銅が序列です。現代の我々の感覚からすると、？です。いくらきれいな石でも、しょせん石は石、なんで金の上に来るのか？（そういえば将棋でも、玉は金銀を控えています）。

授けるときは、印綬として、つまり紐をつけて渡します。これも、序列が決まっていて、

皇帝が多色(六色))で、続いて萌葱色(もえぎいろ：綟)、紫、青、黒、黄の順です。奴国の王様が中国皇帝からもらったのは、金印紫綬ですから、紐の色は、紫だったのでしょう。
卑弥呼を記載した魏志倭人伝にも、この印綬の記載があり、卑弥呼は金印紫綬、卑弥呼の部下たちは、銀印青綬だったと記憶しています。

【銅鏡・銅鐸】
歴博で。下の写真は、「三角縁神獣鏡」で有名な銅鏡。威信財として、当時の権力者に重宝されました。教科書や博物館で見ると、緑青という青緑色に錆びていますが、当時は、下の写真のように、銀色に輝いていました。銅が、なんで、こんな色になるのかわかりませんが、竪穴住居に暮らしていた人々は、度肝を抜かれたでしょう。
これで鏡の役割を果たせたのかと考えてしまいますが、実は、これは鏡の裏面。表面は、ピカピカに磨き上げられています。

下の写真は、歴博で。銅鐸。これも教科書には青緑色に錆びたものしか載っていませんが、実際は、赤銅色、というか金色に近いような輝きをしていました。朝鮮半島から伝わったものですが、わが区の銅鐸は、半島のそれとは似て非なるもの。大きさが全然違い、何十倍も大きいのが日本の銅鐸の特徴です。威信財として利用したので、お互いに、俺の銅鐸のほうが大きいい（だから俺のほうが偉い）と互いに競い合い、だんだん大きくなったのでしょう。鳴らしてみると、カーンという甲高い音がします。こういう音を、金属音を聞きなれない当時の人が聞いたら、びっくりしてひれ伏したはず。