ニャラリーガルはなちゃんのひねもすのたり日記
森法律事務所のトップに君臨するニャラリーガルハナちゃんとハナちゃんに従える下僕所長、それぞれの、ひねもすのたりのたりの日々を送ります。このブログで、社会に何かを発信しているわけではありません。
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11月の連休を利用し、長崎に行ってきました。主要な目的は、別にあったのですが、軍艦島訪問も、目的の一つでした。
二泊三日のうち、最初の日は雨、次の日は別の主要な目的、そこで、最後の三日目に行きました。
長崎港から9時に出発し、戻ってくるのは12時。合計3時間の旅ですが、往復の移動に2時間かかり、滞在時間は1時間だけ。上陸しても、島の内海側にある遊歩道を歩けるだけ。軍艦島らしい建造物は外海側にあり、近づくことはできません。
島は小さく、広さは東京ドームの1,3倍。島の周囲は、1,2キロ。ぐるっと歩いても、20分かかりません。
そんな小さな島の外海側半分に、小学校、中学校、病院、人々の住宅が密集し、最盛期には5,300人の人々が住んでいました。映画館、ビリヤード、パチンコなどもありました。特に映画は、長崎で一番早く封切りされたそうです。
昭和37年まで水は配給制で、風呂は海水を使い、上がり湯だけ真水でした。プールも海水。昭和37年からは、対岸から真水が海底の給水管を使い配給されましたが、風呂は、幹部社員以外は、共同浴場でした。
しかも、これらの施設は、波の荒い外海側に面して建てられ、波の穏やかな内海側には、炭鉱施設がもうけられていました。住民を犠牲にしても、炭鉱を守ろうとしたのです。
ここは波の荒い場所で、大波が押し寄せると、波が高層建築物を超え、むこうの海にまで到達する場所だそうで、高層住居群が、炭鉱を波から守る波除(なみよけ)になっていたのです。
また、内海側の炭鉱から排出される膨大なボタ(石炭のうち使えるのは3割のみ。残りはボタとして廃棄される)は、人々が住む外海側に捨てられました。そのため、住民が毎日眺める海は、いつも真っ黒で悪臭がしていたのです。青い海を眺めることはできなかったのです。
内海側にある炭鉱は、地下1000メートルのところにあり、そこをエレベータの床に手すりだけを付けただけの昇降機で、2分半で降りました。1000メートルというと、東京スカイツリーの高さです。そこを僅か2分半で、囲いも何もない手すりと床だけのエレベーターで、2分半で、一気におりたわけです。
しかも、降りたところは暗い炭鉱で気温40度、湿度95%。
当然、倒れるものが続出し、かなりの人たちが死亡したようです。
従業員への安全配慮義務が重視される現在、信じられない話ですが、当時の労組も、賃上げには熱心でも、労働環境の悪さを問題にしてはいなかったようです。
島におりて、彼方に廃墟を眺めた時、家族のために必死に働いた炭鉱マン、炭鉱マンを支えたお母さんたち、元気で狭い島を遊びまわる子供たちの姿が目に浮かんでくるようでした。
ニッポン資本主義、日本の高度成長を支えたのは、野球のONでもなく、大鵬でもなく、政治家でもなく、現場で汗まみれで働いた労働者たちだという思いを強くしました。
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追伸
是非、ご購入ください。
最新版
図解で早わかり 借地借家 法
森公任 監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=3945
三修社 定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「賃貸借契約を締結すると、貸主と借主は長期間にわたってつき合うことになります。
長期の契約の間に貸主と借主との間でトラブルが生じてしまう可能性は決して低くありません。
本書は、借りる側、貸す側のどちらの立場からも必要となる借地借家法の基本事項を中心に解説しています。
賃貸借契約においてしばしばトラブルになりやすい、敷金・賃料・必要費・有益費といった金銭がらみの問題は、図表を使いながらわかりやすく説明しました
「最新 図解で早わかり
改正対応! 相続・贈与の法律と税金」
森公任 ・ 森元みのり 監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=3992
三修社 定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「本書では、相続分や遺産分割、遺言など相続のしくみについて詳細に解説するとともに、相続税や贈与税のしくみ、教育資金の一括贈与に伴う贈与税の改正など平成25年度の税制改正についてわかりやすく解説しています。
さらに遺言書や相続手続きにそのまま利用できる書式なども掲載し、相続手続きをスムーズに進めることができるよう工夫しました。」
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長崎港から9時に出発し、戻ってくるのは12時。合計3時間の旅ですが、往復の移動に2時間かかり、滞在時間は1時間だけ。上陸しても、島の内海側にある遊歩道を歩けるだけ。軍艦島らしい建造物は外海側にあり、近づくことはできません。
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そんな小さな島の外海側半分に、小学校、中学校、病院、人々の住宅が密集し、最盛期には5,300人の人々が住んでいました。映画館、ビリヤード、パチンコなどもありました。特に映画は、長崎で一番早く封切りされたそうです。
昭和37年まで水は配給制で、風呂は海水を使い、上がり湯だけ真水でした。プールも海水。昭和37年からは、対岸から真水が海底の給水管を使い配給されましたが、風呂は、幹部社員以外は、共同浴場でした。
しかも、これらの施設は、波の荒い外海側に面して建てられ、波の穏やかな内海側には、炭鉱施設がもうけられていました。住民を犠牲にしても、炭鉱を守ろうとしたのです。
ここは波の荒い場所で、大波が押し寄せると、波が高層建築物を超え、むこうの海にまで到達する場所だそうで、高層住居群が、炭鉱を波から守る波除(なみよけ)になっていたのです。
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島におりて、彼方に廃墟を眺めた時、家族のために必死に働いた炭鉱マン、炭鉱マンを支えたお母さんたち、元気で狭い島を遊びまわる子供たちの姿が目に浮かんでくるようでした。
ニッポン資本主義、日本の高度成長を支えたのは、野球のONでもなく、大鵬でもなく、政治家でもなく、現場で汗まみれで働いた労働者たちだという思いを強くしました。
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