ニャラリーガルはなちゃんのひねもすのたり日記
森法律事務所のトップに君臨するニャラリーガルハナちゃんとハナちゃんに従える下僕所長、それぞれの、ひねもすのたりのたりの日々を送ります。このブログで、社会に何かを発信しているわけではありません。
家賃滞納・建物明渡・欠陥住宅の相談は、不動産案件取扱件数トップレベルの森法律事務所へ
http://www.mori-law-office.com/fudousan/index.html
03-3553-5916
賃貸、売買、欠陥住宅、そのほか不動産に関するご相談を承っております。何時でもお電話ください。
弁護士にとって営業的にうまみのある事件というのは、
① 短期間で終了する。
② 定型的処理になじみ、事務員に業務の大部分を丸投げできる。
③ 専門的知識が不要である。
④ 結果が予測できる。
⑤ 労力のわりに高額な弁護士報酬を期待できる。
という5条件を揃えた事件である。
この5条件を完璧に備えているのが過払い金返還事件である。あとは、多重債務処理事件、B型肝炎事件、簡易な交通事故事件、残業代請求がこの5条件を揃えているが、「賃料不払いを理由とした建物明渡事件」も、これに該当する。現に、「賃料不払いを理由とした建物明渡事件」で熱心に営業活動をする法律事務所は、我々の業界用語で「債務整理系」といわれる法律事務所で、主に「過払い」を経営の中心においている事務所である。
しかし、「賃料不払いを理由とした建物明渡事件」以外の不動産事件は、この「うまみのある事件」とは、縁遠い存在である。例えば、「正当事由に基づく建物明渡事件」は、同じ建物明渡事件でも、賃料不払い事件とは、質的に異なる高度なレベルが要求される。欠陥住宅問題も同じである。
これらの事件は
① 紛争が長期か先鋭化しやすい。
② 定型的処理ができず、事務員が関与できる部分は、「お茶くみ」と「コピー」である。
③ 相当高度な専門知識が要求される。
④ 結果が予測できない。
⑤ 多大な労力を要するのに、それに見合う弁護士報酬は期待できない。
という共通点がある。
そのため、これらの事件で事務所経営を支えようとすると、かなり大変である。
「経営能力のない弁護士は、市場から去れ」というのが、最近の日弁連の主流的意見だから、ますます尻込みしてしまうことになる。経営感覚の優れた弁護士ほど、「賃料不払いを理由とした建物明渡事件」以外の不動産事件は扱わないようになる。
自分が弁護士になったころは、不動産事件を重点的に扱う弁護士が非常に多かったが、いまは、少数になってしまった。
しかし、だからこそ、この分野に活路を見出す弁護士も、少数だが、いる。
訴訟事件は平成21年度に比べて平成25年度は4割近く減少している。一方、弁護士は激増している。若手弁護士は、大変だと思うが、「過払い金事件が減少した」と嘆きだくだけでなく、多くの弁護士が尻込みするこれらの案件を専門分野とすることで、弁護士としての将来に活路を見出してもらいたいと思う。
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図解で早わかり 借地借家 法
森公任 監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=3945
三修社 定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「賃貸借契約を締結すると、貸主と借主は長期間にわたってつき合うことになります。
長期の契約の間に貸主と借主との間でトラブルが生じてしまう可能性は決して低くありません。
本書は、借りる側、貸す側のどちらの立場からも必要となる借地借家法の基本事項を中心に解説しています。
賃貸借契約においてしばしばトラブルになりやすい、敷金・賃料・必要費・有益費といった金銭がらみの問題は、図表を使いながらわかりやすく説明しました。
「相続・遺言をめぐる法律と税金トラブル解決法129 」
森 公任 , 森元 みのり共同監修
1,944円(税込)1,800円(税抜) 三修社
「非嫡出子の相続分改正や
平成27年1月施行の相続税制改正など、最新の内容をわかりやすく解説! 相続の基本ルールから遺言、財産評価、遺産分割、 相続税・贈与税対策まで。法律・税金の重要事項、手続きを幅広く網羅」
【本書でとりあげる主なテーマ】
相続の基本ルール/遺産分割/遺言書の書き方/相続財産の評価/相続税・贈与税のしくみ/税金対策/相続問題をサポートする機関や相談先/公正証書作成/調停や審判の手続き/相続登記/申告手続き など「ケース別相続分早わかり」など、豊富な図解とQ&Aで相続問題を平易に解説!
「図解で早わかり 倒産法のしくみ」
森公任 森元みのり 共同監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=4054
(楽天ブックのベストセラーで、大学のテキストとしても広く利用されています)
定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「法的整理から私的整理まで、様々な倒産制度のしくみや実務上のポイントがわかる。
また、解散・清算、M&Aの知識まで倒産関連の知識を集約。
さらに、法人破産以外の個人民事再生や個人破産についてもフォローした一冊! 」
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① 短期間で終了する。
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③ 専門的知識が不要である。
④ 結果が予測できる。
⑤ 労力のわりに高額な弁護士報酬を期待できる。
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この5条件を完璧に備えているのが過払い金返還事件である。あとは、多重債務処理事件、B型肝炎事件、簡易な交通事故事件、残業代請求がこの5条件を揃えているが、「賃料不払いを理由とした建物明渡事件」も、これに該当する。現に、「賃料不払いを理由とした建物明渡事件」で熱心に営業活動をする法律事務所は、我々の業界用語で「債務整理系」といわれる法律事務所で、主に「過払い」を経営の中心においている事務所である。
しかし、「賃料不払いを理由とした建物明渡事件」以外の不動産事件は、この「うまみのある事件」とは、縁遠い存在である。例えば、「正当事由に基づく建物明渡事件」は、同じ建物明渡事件でも、賃料不払い事件とは、質的に異なる高度なレベルが要求される。欠陥住宅問題も同じである。
これらの事件は
① 紛争が長期か先鋭化しやすい。
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賃貸借契約においてしばしばトラブルになりやすい、敷金・賃料・必要費・有益費といった金銭がらみの問題は、図表を使いながらわかりやすく説明しました。
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森公任 森元みのり 共同監修
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さらに、法人破産以外の個人民事再生や個人破産についてもフォローした一冊! 」
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