ニャラリーガルはなちゃんのひねもすのたり日記
森法律事務所のトップに君臨するニャラリーガルハナちゃんとハナちゃんに従える下僕所長、それぞれの、ひねもすのたりのたりの日々を送ります。このブログで、社会に何かを発信しているわけではありません。
家賃滞納・建物明渡・欠陥住宅の相談は、不動産案件取扱件数トップレベルの森法律事務所へ
http://www.mori-law-office.com/fudousan/index.html
03-3553-5916
賃貸、売買、欠陥住宅、そのほか不動産に関するご相談を承っております。何時でもお電話ください。
裁判で勝訴して、ようやく建物明渡の判決をもらった。判決主文には、「賃借人Aは大家のアナタに建物を明け渡せ」と記載されている。しかし、Aは、出て行かない。「ふん、裁判が何だ!」と開き直っている。
こういう場合、裁判所の命令に従わないからといって、警察が逮捕してくれるわけではない。また、判決があるからと言って、アナタが、強引に追い出すこともできない。自力救済は禁止されているのだ。
アナタは、こういう場合、判決をもって裁判所に行き、建物明渡の強制執行を申し立てることになる。
申立てをした次の日、アナタは執行官という方と面会し、強制執行の日時を決める。
アナタは、あとは執行官が全部やってくれると思っているかもしれないが、実は、大変なのは、ここからだ。というのは、執行官は、ほとんど何もしない。ただ、あなたのソバにいるだけだ、と思ったほうがいい。実際に動くのは、アナタ自身だ。
まずアナタは、立会人という人に強制執行の具体的な手続きを依頼する。立会人は、法律のどこにも出てこない。しかし、現実には、強制執行を実行する人たちは、執行官ではなく、この立会人という人たちだ。
さらに、アナタは、鍵屋の手配もする場合もある。これも、普通の鍵屋では駄目で、特定の鍵屋に限られるのが現実だ。
さて、アナタは、執行官と打ち合わせた日時に、立会人と待機し、執行官が来るのを待つ。執行官がやってくると、アナタは、執行官や立会人とともに、室内に入る。呼び出してもドアが開かない場合、合鍵で中に入るが、アナタが合鍵がない場合、あるいは鍵を変えられている場合は、同行した鍵屋さんに鍵を開けてもらう。
中に入ったアナタは、そこに賃借人がいることを発見する。
執行官は、賃借人に
① 制執行中であることを記載した書面を部屋の中に目立たないように貼る。
② 借主に対し、本当に強制執行をする日(つまり借主を強制的に排除する日)を告げる。だいたい、一か月先に明渡日を決めることが多い。
立会人は、そのさい、部屋の中を見回し、強制執行の大体の費用を計算する。
最初の一日は、だいたい、それで終る。
暫くすると、立会人から、強制執行費用の見積もりがくる。50万円前後が多いが、100万円を超える場合もある。アナタは、執行官は、何もしないなぁと不満に思いながら、仕方なく、その見積もりを了承する。
また同じころ、鍵屋さんから請求書がくるが、世間一般の相場とは違う請求金額に困惑する。本当は、安い業者を頼みたいが、事実上、それは不可能なため、しぶしぶ請求金額を支払う。
アナタは、執行官は、何のためにいるんだ、とつい、不満を漏らす。
さて、いよいよ、明渡の当日がきた。アナタは、相変わらず、賃借人が居座っていることを確認し、強制的に排除することを決断する。
[続く]
注意!!建物明渡で難しいのは、「判決をもらう」ことより「強制執行をかける」ことです。弁護士に頼むのがベストです。
にほんブログ村
図解で早わかり 借地借家 法
森公任 監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=3945
三修社 定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「賃貸借契約を締結すると、貸主と借主は長期間にわたってつき合うことになります。
長期の契約の間に貸主と借主との間でトラブルが生じてしまう可能性は決して低くありません。
本書は、借りる側、貸す側のどちらの立場からも必要となる借地借家法の基本事項を中心に解説しています。
賃貸借契約においてしばしばトラブルになりやすい、敷金・賃料・必要費・有益費といった金銭がらみの問題は、図表を使いながらわかりやすく説明しました。
「相続・遺言をめぐる法律と税金トラブル解決法129 」
森 公任 , 森元 みのり共同監修
1,944円(税込)1,800円(税抜) 三修社
「非嫡出子の相続分改正や
平成27年1月施行の相続税制改正など、最新の内容をわかりやすく解説! 相続の基本ルールから遺言、財産評価、遺産分割、 相続税・贈与税対策まで。法律・税金の重要事項、手続きを幅広く網羅」
【本書でとりあげる主なテーマ】
相続の基本ルール/遺産分割/遺言書の書き方/相続財産の評価/相続税・贈与税のしくみ/税金対策/相続問題をサポートする機関や相談先/公正証書作成/調停や審判の手続き/相続登記/申告手続き など「ケース別相続分早わかり」など、豊富な図解とQ&Aで相続問題を平易に解説!
「図解で早わかり 倒産法のしくみ」
森公任 森元みのり 共同監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=4054
(楽天ブックのベストセラーで、大学のテキストとしても広く利用されています)
定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「法的整理から私的整理まで、様々な倒産制度のしくみや実務上のポイントがわかる。
また、解散・清算、M&Aの知識まで倒産関連の知識を集約。
さらに、法人破産以外の個人民事再生や個人破産についてもフォローした一冊! 」
http://www.mori-law-office.com/fudousan/index.html
03-3553-5916
賃貸、売買、欠陥住宅、そのほか不動産に関するご相談を承っております。何時でもお電話ください。
裁判で勝訴して、ようやく建物明渡の判決をもらった。判決主文には、「賃借人Aは大家のアナタに建物を明け渡せ」と記載されている。しかし、Aは、出て行かない。「ふん、裁判が何だ!」と開き直っている。
こういう場合、裁判所の命令に従わないからといって、警察が逮捕してくれるわけではない。また、判決があるからと言って、アナタが、強引に追い出すこともできない。自力救済は禁止されているのだ。
アナタは、こういう場合、判決をもって裁判所に行き、建物明渡の強制執行を申し立てることになる。
申立てをした次の日、アナタは執行官という方と面会し、強制執行の日時を決める。
アナタは、あとは執行官が全部やってくれると思っているかもしれないが、実は、大変なのは、ここからだ。というのは、執行官は、ほとんど何もしない。ただ、あなたのソバにいるだけだ、と思ったほうがいい。実際に動くのは、アナタ自身だ。
まずアナタは、立会人という人に強制執行の具体的な手続きを依頼する。立会人は、法律のどこにも出てこない。しかし、現実には、強制執行を実行する人たちは、執行官ではなく、この立会人という人たちだ。
さらに、アナタは、鍵屋の手配もする場合もある。これも、普通の鍵屋では駄目で、特定の鍵屋に限られるのが現実だ。
さて、アナタは、執行官と打ち合わせた日時に、立会人と待機し、執行官が来るのを待つ。執行官がやってくると、アナタは、執行官や立会人とともに、室内に入る。呼び出してもドアが開かない場合、合鍵で中に入るが、アナタが合鍵がない場合、あるいは鍵を変えられている場合は、同行した鍵屋さんに鍵を開けてもらう。
中に入ったアナタは、そこに賃借人がいることを発見する。
執行官は、賃借人に
① 制執行中であることを記載した書面を部屋の中に目立たないように貼る。
② 借主に対し、本当に強制執行をする日(つまり借主を強制的に排除する日)を告げる。だいたい、一か月先に明渡日を決めることが多い。
立会人は、そのさい、部屋の中を見回し、強制執行の大体の費用を計算する。
最初の一日は、だいたい、それで終る。
暫くすると、立会人から、強制執行費用の見積もりがくる。50万円前後が多いが、100万円を超える場合もある。アナタは、執行官は、何もしないなぁと不満に思いながら、仕方なく、その見積もりを了承する。
また同じころ、鍵屋さんから請求書がくるが、世間一般の相場とは違う請求金額に困惑する。本当は、安い業者を頼みたいが、事実上、それは不可能なため、しぶしぶ請求金額を支払う。
アナタは、執行官は、何のためにいるんだ、とつい、不満を漏らす。
さて、いよいよ、明渡の当日がきた。アナタは、相変わらず、賃借人が居座っていることを確認し、強制的に排除することを決断する。
[続く]
注意!!建物明渡で難しいのは、「判決をもらう」ことより「強制執行をかける」ことです。弁護士に頼むのがベストです。
にほんブログ村
図解で早わかり 借地借家 法
森公任 監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=3945
三修社 定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「賃貸借契約を締結すると、貸主と借主は長期間にわたってつき合うことになります。
長期の契約の間に貸主と借主との間でトラブルが生じてしまう可能性は決して低くありません。
本書は、借りる側、貸す側のどちらの立場からも必要となる借地借家法の基本事項を中心に解説しています。
賃貸借契約においてしばしばトラブルになりやすい、敷金・賃料・必要費・有益費といった金銭がらみの問題は、図表を使いながらわかりやすく説明しました。
「相続・遺言をめぐる法律と税金トラブル解決法129 」
森 公任 , 森元 みのり共同監修
1,944円(税込)1,800円(税抜) 三修社
「非嫡出子の相続分改正や
平成27年1月施行の相続税制改正など、最新の内容をわかりやすく解説! 相続の基本ルールから遺言、財産評価、遺産分割、 相続税・贈与税対策まで。法律・税金の重要事項、手続きを幅広く網羅」
【本書でとりあげる主なテーマ】
相続の基本ルール/遺産分割/遺言書の書き方/相続財産の評価/相続税・贈与税のしくみ/税金対策/相続問題をサポートする機関や相談先/公正証書作成/調停や審判の手続き/相続登記/申告手続き など「ケース別相続分早わかり」など、豊富な図解とQ&Aで相続問題を平易に解説!
「図解で早わかり 倒産法のしくみ」
森公任 森元みのり 共同監修
http://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=4054
(楽天ブックのベストセラーで、大学のテキストとしても広く利用されています)
定価: 1,890円(本体:1,800円+税)
「法的整理から私的整理まで、様々な倒産制度のしくみや実務上のポイントがわかる。
また、解散・清算、M&Aの知識まで倒産関連の知識を集約。
さらに、法人破産以外の個人民事再生や個人破産についてもフォローした一冊! 」
PR